西谷文和 路上のラジオ 第142回「維新お笑い劇場 = 万博、カジノの責任を追求する」
ゲスト: 坂本篤紀さん(日本城タクシー株式会社 代表取締役)
今回のゲストは、日本城タクシー株式会社の代表取締役、坂本篤紀さんです。坂本さんは、タクシーやバスの運輸業などを営む経営者でありながら、圧倒的に労働者の味方、庶民派である社長として有名です。コロナ禍で大打撃を受ける中、3台の大型バスを売却してまで従業員の雇用を守ったことが報道されたことがあります。自社タクシーのリアウインドウには「ヘイトスピーチを許さない」と書いたステッカーを貼ったりもされておられます。更に、テレビの討論番組では、あの維新の橋本徹を論破したこともあります。今日はそんな坂本さんをお迎えして、大阪維新の悪政をはじめ、現代日本の劣化した政治や経済について、たっぷりと語っていただこうと思います。
まず前半は、なんと公然と「口利きビジネス」をすると言い出しすぐ撤回した「松井橋本アソシエイツ」の話題でスタート。ことごとくバカげたお友達資本主義がはびこる維新の闇を垣間見た気がします。そしてその嘘と欺瞞にまみれた維新勢が強引に推し進める大阪IR開発は、すでに破綻している様相。特にあと2年に迫った大阪万博では、報道にもある通り、パビリオン建設の目途が1件も立っていないといいます(収録日7/31現在)。そもそもダイオキシンやアスベストなどを含むゴミを埋め立てた人工島は、軟弱な「沼」と化していて、そこに突貫工事のプレハブに格下げしたパビリオンを載せるのだと言います。地盤の心配だけではなく、ただでさえ強風吹き晒す洋上に異常気象ともなれば、危険極まりないエリアになりそうです。また、計画にある橋とトンネルだけでは非常時どころか平常時も交通マヒが予想されます。折からの労働者不足もあいまって、ますます絶望視される万博、カジノ開発ですが、ここに来て形勢が不利になれば吉村知事は、掌を翻したように国や万博協会の失策として批判をはじめているようです。もはやお笑い劇場と化したIR計画を、坂本さんにずばずばと斬っていただきます。
そして番組後半は、「お祭り資本主義からの決別を!」と題してお話を伺います。オリンピックも万博も大赤字の末、その穴埋めには多額な税金が使われています。そして今の日本の税制度は矛盾だらけ。まじめにこつこつと働く庶民の首を絞め続け、大富豪や投資家が高笑いする構造は、税金の「富の再分配」の原理に反するものと言えます。坂本さんは、先進国の中でも飛びぬけて日本の労働者の賃金が伸びないのも、きっぱり消費税をはじめとする不平等な税制が原因だとおっしゃいます。維新政治に象徴される新自由主義が、日本の経済を鈍化させ、庶民の平穏な暮らしを奪う、このような暴挙をどこかできっぱり止めなければなりません。坂本社長がこのインタビューでたびたび繰り返した為政者に「当事者意識がない」という言葉は、本当にその通りだと共感できます。そして皆様とともに、そんな悪政はびこる日本の政治への処方箋を探して行きたいと思います。今回も60分間、どうぞじっくりとお付き合いください。
00:03 前枠 TM~
04:06 前半 Jingle~
30:29 後半 Jingle~
55:17 後枠 ETM~
56:50 アナ尻
60:00 曲尻
※こちらもお薦めです!!
「打倒維新へ。あきらめへん大阪」西谷文和・著(せせらぎ出版)
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