「サッカーは習い事」を受け入れる。正解のない時代に正解のない究極の遊び、サッカーをすることの意義|末本亮太さん(NPO大豆戸FC代表理事)×小澤一郎 サッカー育成対談【後半】
「周りの子がいて我が子が成長する」
末本さんがこう語るように、団体ボール競技であるサッカーにおけいて、個・子どもの成長を考える時に最も重要な枠組みがこれだと思います。
「今日の試合で点を獲ったらご褒美に好きなものを買ってあげる」
4種低学年の保護者にありがちな、試合当日の子どもへの発破のかけ方です。確かにサッカーにおいて「ゴールを決める」ことは一番目立つ、わかりやすい結果なので、我が子にはそれを求めてしまうもの。
でもサッカーにおいて点を奪うことのできるポジションにいる選手はチーム内の一部で、彼が点を奪うことのできるエリアまで、チームとして「どう守り」「どうボールを奪い」「どうボールを運ぶ」のか。そこにチームスポーツの本質と楽しさが詰まっています。
サッカーが習い事として確立された日本において、「サッカーは習い事」というファクトを受け入れた中でクラブ経営に邁進する大豆戸FCの指導哲学に触れながら、皆さん一人一人にとっての「サッカーとは?」を考えるきっかけとなることを願います。
サッカー育成対談【前半】↓
【プロフィール】末本亮太(すえもと・りょうた)
NPO大豆戸FC代表理事。1978年生まれ。早稲田大学教育学部卒。大学卒業後は、一般企業に就職。約3年間の企業経験を経て、大豆戸FCの理事に就任。会社員時代に培った経験を元に、保護者、子どもたちにとってなくてはならないクラブになるためにスタッフたちと邁進。大豆戸FCが地域に根づき、子どもたち自身はもちろん会員も楽しめ、属する人たちにとって「ちょっとだけ自慢できるクラブ」、「所属していることに価値を感じられるクラブ」になるために日々奔走中。JFA公認サッカーB級ライセンス、フットサルC級ライセンス、キッズリーダー保有。
【取材日】
21年6月21日
【参考記事】
売り物はサッカー指導。情熱とボランティア精神に逃げてきた業界で大豆戸FCが挑む「街クラブ2.0」改革(小澤一郎)
【参考リンク】
NPO大豆戸FC ホームページ
【撮影・写真・動画編集】
Kazuki Okamoto
【撮影スタジオ】
ワンライフ(ONELIFE)
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