全国初「くぎ学校」検挙 泉区のパチンコ台“くぎ曲げ”書類送検「当たりを出にくくする目的」〈仙台市〉 (22/11/07 18:43)
宮城県警は違法にパチンコ台のくぎを曲げた疑いなどで、仙台市泉区のパチンコ店を経営する社長など6人を書類送検しました。このうち2人はくぎを曲げる仕方を教える「くぎ学校」を営んでいます。「くぎ学校」の検挙は全国で初めてです。
記者リポート
「こちらが押収されたパチンコ台です。上から見てみますと、くぎが少し曲がっているの分かります」
不自然な向きに傾けられた「くぎ」。並べられた全てのパチンコ台が、違法に細工されたものです。
風営法違反の疑いで書類送検されたのは、泉区のパチンコ店「アポロの泉」を経営する社長(55)や店長(36)など、男4人です。
県警によりますと、4人は4月上旬から5月中旬の間、県公安委員会の承認なしに、当たりを出にくくする目的で、パチンコ台85台のくぎを曲げた疑いが持たれています。県警は85台を押収し、店は6月に閉店しました。
また、このくぎ曲げの方法を従業員に教えた疑いで、県警は東京都内にあるパチンコ台のくぎの調整方法を教えるいわゆる「くぎ学校」を営む社長(52)など男2人も書類送検しています。
記者リポート
「くぎ学校では、練習用のパチンコ台やハンマー、測定器などを使って、玉の動きを調整する講習を受けていたとみられています」
アポロの泉の従業員が、くぎの調整方法を学ぶ講習へ参加、その申込書などが見つかり、「くぎ学校」の存在が明らかになったということです。「くぎ学校」の検挙は全国で初めてです。県警によりますと、ここ10年間で、この「くぎ学校」に全国のパチンコ店から延べ2000人の従業員が集まり、調整方法などを学んでいたとみられています。